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【民主主義を知っているか】
討議の現場

  翌日、午後外交部との面談が行われた。議員の方々の質問にも、それは私どもの管轄ではない、の繰り返しで、役人とはどこも同じだな、と思わされたが、要求した資料などについては、できるだけ準備しようとしてくれ、柔軟さが見えたように思う。

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  こちらを向いている真ん中の二人の男性が外交部の方で、左が外交部條約法律司科長 梁光中さん。

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  手前から、北川議員、山内議員、福島議員。

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  その後、経済建設委員会を訪問した。ここは委員会となっているが、部と同格で、日本でいえば経済企画庁にあたる。
  立っていらっしゃる方は、行政院経済建設委員会 部門計劃處 副處長 蕭國輝さん。前日のセミナーを聞いていたという。「とても有意義なお話を聞かせていただきました。」といった。

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  経済建設委員会でも、基本的には私たちは決められたことをやっているだけ、という役人的返答も多かったが、「もし、原発建設が中止されたとしたら、なにがもっとも問題となりますか」という私の質問に、「停電になること」と答え、「経済的なことは問題にはならない」と断言したのは驚いた。

  台灣の新聞は、これまでの建設費が無駄になることや、賠償金のことを書き立てているし、国民党もその点をさかんに突いている。日本人に対する一種の「見栄」があるのではないかという気もするが、すでに原発建設中止も視野にいれた対応を初めているのではないかという気がした。

  対応した蕭 さんにとっても、すでに原発建設中止はあり得ないことではなく、対処すべき可能性の一つなのだ。


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  この金曜の夜は、毎週一回開かれている第四原発再検討委員会の日だ。

  迎えにきた台灣緑色公民行動連盟の頼さんに連れられて、佐藤さん、宇野田さんと共にその場所に向かった。実際に再検討委員会が開かれている場所には入れなかったが、すぐ隣の建物にTVと椅子が並べられておりそこでリアルタイムで様子を見ることができる。

  TV放送は3時間遅れで始まるので、ここにくれば少し早く見ることができるということになる。(インターネット中継は遅れなしのリアルタイム)

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  まあ、TVですぐ見れるからだろうが、数人しか人はいなくて、すこしがっかりしたが、外に出てみると、移動式のパラボラアンテナがそびえていた。ウォーンという電源の音を響かせながら、ここから、原発の是非を検討している様子が伝わっていくんだと思うと、なんだか感動してしまった。
  民主主義が放送されているんだ、と思った。

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  これは頼氏に頼んで撮ってきてもらった再検討委員会の様子。頼はメンバーの秘書として登録されているらしく、出入りが自由だ。TVカメラが3台入っている。

 

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