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インド
仏陀が真に微笑むとき




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 紀元前2500年ごろにインダス文明が栄えた広大な国インドは、早くも紀元前1500年ごろにはアーリア人の侵入とそれにともなうカースト制度によって侵略された歴史をもっています。
 その後、シャカが仏教を創始しますが、それ以前にインドの精神的支えになっていたのがヒンズー教です。
 特定の開祖をもたず、他の宗教に対して寛大であったヒンズー教は、女の神が外来の男の神と一体化して力を持つ神となります。


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 ですから、カースト制度による女性の分断と抑圧の中でもインドの女性達は、女性の秘める力に誇りをもっています。
 田舎の貧しい女性達がその体の一部である8メートルあまりもあるサリーを着替えるのはたいてい祭りの日です。
 しかし、その祭りさえアウトカーストの人々には許されないことがあります。
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 アジアで、最初に日本と国交を結んだ国インドとの関係は、米ソ冷戦構造の崩壊をへた今、インドにとっては、円借款の経済援助が重くのしかかる関係になっています。
 しかし、人々の日常は、神から与えられた聖なる手のみをつかう食事から見受けられるように、また、トラックの運転手一人一人がヒンズーの神のポスターを貼るように神が生活の中に生きています。
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 その生活を支えに「非暴力・直接行動」として独立運動を進めたガンジーの遺骸は、この聖なるガンジス川に流されたのです。
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 当時、3億5千万人の民を自由にしたガンジー時代は、東南アジアから帝国主義日本の脅威がインドに迫っており、イギリスは、インドの民を結集し、独立へ譲歩せざるを得ない状況にあったともいえます。
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 人口の増加がこの国の発展を食べてしまう、といわれる国インド。ここにもすでに14基の原発が稼働しています。
 1974年5月18日。インドは始めて核実験に成功します。この核実験は、カナダから輸入されたキャンデュー炉と呼ばれる原発と小型の再処理施設を用いて作られたプルトニウムを使ったものでした。
 それまでの「原発から核兵器への転用は、無理である」という日本を始めとする、国々の主張を覆すものとなりました。
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 平和利用と軍事利用に区別がないことが原子力の平和利用が進められてわずか10年で証明されてしまったのです。
 今回、フォーラムに参加してくださっているバドマナバーン氏はこう語っています。「国の官僚機構の秘密主義にもかかわらず、この10年間環境保護運動は、核の問題に深くかかわりつつあります。私達が我が国から原爆を切り離したとき、ブッダは微笑むでしょう」


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