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93年7月3/4日の大阪集会では ヨンニムさんの展覧会も併催された。 |
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かつて近くて遠い国、と形容された韓国も、ソウルオリンピックをさかいに、随分身近に感じられるようになりました。 地理的に近いことはもちろん、言葉や習慣経済成長にともない、都市問題や教育問題などが深刻になってきていることも日本とよくにています。 |
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しかし、私達が韓国を語るときに忘れてはならないのが、「日帝36年」、いわゆる1910年から実に36年間にわたる、日本による朝鮮半島侵略の歴史です。 なぜなら、現在なお続く朝鮮半島の南北分断による緊張や、離散家族問題、あるいは在日韓国・朝鮮人のかたがたの苦難の歴史が、すべて日本の侵略と大きくかかわっているからです。 韓国の学生たちは、この時代のことを学校教育の中で時間をかけてくわしく学びます。 |
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ただ、韓国では、そのように日本のことを知る機会が多い反面、今もなお、日本語による放送や音楽、映画に対する制限があることも日本に対する複雑な感情を表わしているといえるでしょう。 |
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韓国の原発は、78年に古里(コリ)原発1号炉が稼働を始めて今日まで9基の原発が稼働しています。 |
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現在、建設中のものが3基でさらに2基の建設が決定しています。 これがコリ原発です。韓国でも原発は事故が多く、300回を超す事故が起こっているにもかかわらず、韓国科学技術庁は、何の説明もなく安全であるといい放っています。 韓国でも日本と同様、原発現地にはPR館が建てられています。 韓国の反対運動が本格的に動きだしたのは、87年6月の民主化闘争をうけ、当時計画中だったヨンガンの建設反対闘争からです。 そして、それは安眠島へと続きます。 |
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安眠島は韓国の西側の海岸線の中央部にある小さな島です。 小さな橋で、韓国本土と結ばれたその島は、赤松で被われた漁業のさかんな土地です。 ここに、政府は90年11月、現地の人々と何の話し合いもないまま、廃棄物処理場を建設すると発表したのです。 |
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これに対して、安眠島の人々は、1万5千人という島民のほぼすべてが機動隊と対峙したのです。それによりこの春、「計画を白紙にする」と政府が声明を出し、安眠島の闘いは勝利を収めました。 この写真は、安眠島での集会の一こまです。六ヶ所での核燃料サイクル施設建設に反対を続けている青森のさいどさんからの海を越えた熱いエールの交換です。 |
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ノーニュークス・アジア・フォーラムの提唱者でもあるキム・ウォンシュクさんはアジアで反核運動の国際連帯のしくみが常設できることに熱い期待をよせています。 |