アジア。豊かな大自然をもち、今世界でもっとも注目され、活力ある地域。それがア ジアです。
	多くの人々が住み、海や山に大自然と調和して共存してきた人々。しかし、その人々の営んできた素朴な暮らしや自然は、日本を中心とする大国によって破壊されてきました。
	ＮＩＳＥ諸国という言葉に象徴されるように近年、アジアは急激な工業化の流れの中で発展を遂げてきました。 　しかし、一方で軍事力は増大し、貧富の差は拡大し、環境を破壊され続けてきました。
	日本はこのことに大きく関っています。日本の見せかけの繁栄は、アジアの犠牲の上になりたっています。
	言い換えれば、日本の人々の生活と暮らしは、アジアの自然を破壊し、アジアの人々の生活をジュウリンして、成り立っています。
	たとえばフィリピンという豊かな国を飢える国にしてきたのは、日本による熱帯林の輸入やバナナなどのプランテーションにより、人々の生活の場を破壊してきたことが大きな原因です。しかも、そのような開発のための資金は膨大な累積債務となって、その国の人々を長く苦しめつづけるのです。
	ノーニュークス・アジア・フォーラム関西実行委員会では、このフォーラムを原発問題という枠を超えて考えてみたいと思いました。原発問題の中にも、日本が強大な経済力で、アジアの国々を従属させることや、人権の問題、南北問題などが複雑に絡み合っていることに焦点をあて、プレイベントを先行して取り組みを進めてきました。人と人との出会いがあり、お互いを理解しあってから初めていのちの風が、アジアから吹いてくるのではないでしょうか。 　それでは、各国の状況を見ていきましょう。

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