トーチパレード


 5日、夕方、バタアンの州都バランガでトーチ(たいまつ)パレードが行われた。私たち海外からの参加者を待ちかねて多くの人々がすでに集まっていた。
 これは出発地点に向かう途中。


 始まったパレード。竹筒に灯油を染み込ませた布を詰めて燃やすたいまつが何万本とつづく壮大なパレードだ。
 あとで聞くと2000人のパレードだったという。実際、10分以上、見送ってもまったく終わりが見えてこないほどの列だった。


 終着点はバランガ駅近くの教会前の広場。一同に集まった人の前のステージでアジテーションが始まる。
私たちも韓国のメンバーと共に「君のための行進曲」、そしてアジア・フォーラム参加者全員で、We shall over come. を歌った。
 かつては、更に大きなパレードも行われていたというが、こうした大規模なパレードは3年ぶりだとのことだ。


 ステージで行われた風刺劇。米国の支配から解き放たれる様子や新たな敵・原発を振り払っていく意志をすばらしい演技で表現していた。


 パレードの最後、クライマックスに燃やされる原発の模型。
暗闇に赤い炎を上げる原発の模型は、模型とわかっていても、恐怖を感じさせずにはいないものだった。






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