環太平洋反原子力会議
【速報】10.20
反原発国際フォーラム in KOBE


市民による環太平洋反原子力会議
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 20日には「反原発国際フォーラム in KOBE」と題した会議を行いました。
 この日のメインは午後のパネルディスカッションなのですが、正直、これは賛否両論でした。これまで、通訳を介してのこういった壇上での話はなかなか密度を保つのが難しかったからです。


 左が、アメリカのネイティブアメリカン、ラグーナ族のドロシー・パーリーさん。スライドで彼女の生まれ育った大地が映されていきます。
 露天掘りでウランを採掘するため、彼女たちの牧草地が爆破されていきます。果樹園が爆破されていきます。そうして遠いところから順番に、最後には彼女たちが住んでいる村のすぐちかくまで爆破されていったそうです。給与がいいため、みんな新しい車を買い、家を立て替え、いい時代だったといいます。
 しばらくすると、まるで伝染病のようにガンにかかりました。彼女自身もポジキンリンパ腫(リンパ球のガンの一種)にかかり、入院をくり返しています。
 ガンにかかり、弱った体で破壊されつくした大地を見て、なんと愚かなことをしてしまったのかと....。ここで、彼女の声は嗚咽のために途切れました。



 広瀬隆さん。もんじゅが破綻した今、六ヶ所村の再処理工場を動かそうとしていることに問題があると指摘された。
 また、韓国侵略中、韓国へいった最大の企業はチッソだった。そして当時原爆製造の研究をチッソでやっていたらしいという。それに関係した人物が現在の原子力産業に関連している、といった克明な調査に基づく話をされた。



 宮嶋 信夫さん。現在のアジアの状況と原発産業の関係などを解説された。



 午後から行われたパネルディスカッションの様子。司会、広瀬隆さん。日本から宮嶋信夫さん。アメリカからドロシー・パーリーさんとクレア・グリーンスフェルダーさん。インドネシアからジュリア・トラワガンさん。韓国からムン・ユミさん。
 通訳の方の素晴らしい対応のおかげもあって、充実したディスカッションが行われた。



 会場の様子。手前に座っておられるのは、ドロシーさんの娘さん。



 会議の後、会場を飛び出して元町駅前でのストリートアピールを決行!。マイクを向けて叫んでいるのは広島の大庭里美さん。



 このアピールの場は、ストリートミュージシャンで震災後神戸の仮設を慰問コンサートをつづけているかのうさちあさんがプロデュースしてくれたもの。仙台から、京都から4グループが集まってくれた。これは京都のグループ、ポップコーンの演奏。
 海外ゲストもそれぞれ、思い思いのアピールを行い、たいへんな盛況。
 同時にビラの配布も行い、道いく神戸市民への訴えかけも行った。



 熱唱するかのうさちあさん。  そういえば、ノーニュークス・アジア・フォーラムのテーマコピー「いのちの風はアジアから」は、彼の歌「あたたかな風」がヒントになって生まれたのだった。



 ハードな、ハードな、全スケジュールを終えたあと、飲み屋でのクレア。
会議のときとは違ったリラックスした表情がとてもいい。彼女は20言くらいは日本語をしゃべり、それが絶妙なタイミングで発言するのもすごい。





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