環太平洋反原子力会議
【速報】10.19
交流・連帯.神戸から始まる新しい絆


市民による環太平洋反原子力会議
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 まず19日に開かれた「交流・連帯.神戸から始まる新しい絆」と題した集会の内容をお伝えします。
 また、この日までに毎日・朝日そして神戸新聞の各紙に大きくはありませんが、「市民による環太平洋[反]原子力会議」が伝えられています。実は、向こう側の「環太平洋原子力会議」は、ほんとうにほとんど報道されておらず、私たちの会議を報道するための説明として書いているありさまでした。


 市民による環太平洋反原子力会議、初日の様子。
右は通訳の方で、左がクレア・グリーンスフェルダーさん。元、グリーンピースの反核ディレクターでもあった彼女は現在、プルトニウム・フリー・フューチャーという団体に属している。
 彼女は自身の生い立ちからグリーンピースへと参加する道筋などをたどりながら、しっかとした考えを落ち着いた話ぶりで語られた。特に両親が彼女にとった核に対する態度が印象に残る。核攻撃されたときは、机の下にもぐれといった訓練を実際にしていたアメリカで、両親はそんなことをしても核、放射能には無力なのだ、と幼い彼女にはっきりと告げたのだという。
 また、クレアさんはドロシーさんに、アメリカ先住民に住まわせてくれているお礼と、アメリカの先住民への対応に対するお詫び、そして私たちにヒロシマ・ナガサキのことを詫びた。



 会場の様子。この日は立ち見がでるほどの状態だった。しゃがんでいるので見えにくいが左のピアノの前にTV局のMBSが来てくれていた。いつ、報道してくれるのだろうか?



 第一分科会の様子。
 これを書いている私・とーちは第一分科会にしか参加していないので、第一分科会についてふれます。
 これは地質学者の生越忠さん。原発の建設ができる安全な土地などないことを明快に、エネルギッシュに話してくれた。



 神戸からの報告をしてくれた、みたにまことさん。
 「語り部キャラバン」として関東などへ震災の体験を伝えてきたなかから、災害への心構え、危機管理といった点を語ってくれた。
 この第一分科会だけは、会場の関係で近くの教会で行われたのだが、震災のために立て直した教会はとても奇麗だった。自然の光が徐々に色を変えていき、それがステンドグラスに反映されて輝いていた。



 科技庁や関電と地震についても討議をくり返してきた久保良夫さん。
 自らは素人とおっしゃるのですが、本当に勉強を重ねてこられたことがよく分かるお話しでした。たとえば、断層による地震の場合、震央が断層のどこにあたるかは予測できないのですが、このため耐震設計上は、断層の中央に震央があったとして計算をしている。このために、もし原発よりの断層が震央となった場合は、予測していない事態となるわけです。
 こうした、科技庁や関電が「勝手に甘い評価をしている」実例を多く教えていただきました。





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