環太平洋反原子力会議
海外参加者紹介


市民による環太平洋反原子力会議
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 今回の会議は、向こう側の「環太平洋原子力会議」そのものからして、ほとんど知られていません。私たちの会議も選挙が重なるなどのためもあってなかなか知られていないのが現状です。ところが、海外では日本の原子力産業の様子はたいへん注目されています。今回の会議も海外からは参加の要望が数多くあり、お断りせざるを得ないほどの状況でした。

ドロシー・パーリー
女性、ネイティブアメリカン・ラグーナ族
世界最大の露天掘りウラン鉱山(ジャクパイル鉱山)の雑役婦として働き被曝。94年に肺ガンとなる。米政府への直訴やアラスカでの先住民会議出席など、自分のガンのことをあえて公に伝えている。「原発であろうと核実験であろうと、すべてはウラン採掘から始まっています。そこで私たちに何が起こったのかをぜひ知ってほしい」
クレア・グリーンスフェルダー
女性、プルトニウム・フリー・フューチャー代表。アメリカ
プルトニウム・フリー・フューチャーはバークレーに本拠を置く日米市民の団体で、核兵器の廃絶と核エネルギーの廃止、そして安全で持続可能なエネルギーの世界を目指している。以前グリーンピース反核キャンペイナーでもあったクレアさんは、世界的なネットワークをもちつつ活発に活動している。
ムン・ユミ
女性、韓国環境運動連合
ソウル本部で反核担当。

キム・ボンニョ
女性、釜山環境運動連合
日本語が堪能
今年初めより韓国霊光原発5、6号機増設反対闘争が大きく盛り上がり、環境運動連合などさまざまな人々が現地の農漁民とともに広汎な運動を展開している。韓国では11基の原発が運転中、核廃棄物処理場は、各地住民の闘争でまだどこにもつくられていない。
施信民(シ・シンミン)
男性、台湾環境保護連盟の中心人物。大学教授。
第4原発(台湾における7、8号機)建設計画は、台湾環境保護連盟とつながる野党民進党の力で5月の国会でその予算を否決した。しかしその一方で入札が強行され、GE・日立・東芝チームが落札した。現在行政院が再審議を求めて国会に圧力をかけており、攻防が続いている。
寥彬良(リャオ・ビンリャン)
男性、台北市会議員。
人口270万人の首都台北市で第4原発の是非を問う画期的な住民投票が3月23日に行われた(建設反対52%)。この住民投票の実現に、民進党の台北市長と彼が大きく貢献した。
ジュリア・トラワガン
女性、インドネシア
ジャカルタ近郊の環境NGOで事務局長を務める。反原発運動が反政府活動として厳しい弾圧を受ける状況下にある中で、原発の危険性と反原発運動の重要性を広げるためにNGO関係者向けのセミナーを開催するなど、広いネットワークを生かして国内初の原発建設計画の中止を求めている。
ハリー・ダルマワン
男性、インドネシア
インドネシアで、太陽光発電など自然エネルギーの実用化を模索している研究者。



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