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第一回日本 海外参加者の感想
タイ

原発と闘う強い力を

ナンティヤ・タングウィスティジッ
(新聞記者)



 まず最初にノーニュークス・アジアフォーラムに参加できたことが、今年最高のいい旅であったと述べたいです。核問題に関して日本から多くの教訓を学びました。
 最も印象が深かったのは、日本各地で反原発運動をしている地方の人々で、たとえば、女川の阿部宗悦さんのように67歳で30年間も原発と闘っているような強い力です。
 阿部さんやそのほか女川や福島で私が出会った反原発の人々は、核問題の運動をするのに核科学の専門家になる必要性はないと感じさせてくれました。私たちに必要なものは、原発の放射能で破壊されるであろう生態系のなかの生命や自然に対する本当の理解です。
 電力会社や政治家による買収やおどしやそのほかの様々な策略と闘うために、固い絆と強い決断が自分たちのグループのなかにあることもまた反原発運動を力強くするうえで大切です。
 タイはまだ現時点ではひとつの原発もできていませんが、タイ政府のエネルギー機関は2006年に向けて、最初の原発をたてようとしています。ですから日本の地域的でしかも全国的に広がる運動の経験は、近い将来タイにおける民衆の奮闘にとって、たいへん役にたつことになるでしょう。
 タイに戻り私は、この貴重な日本での経験を自国で反原発運動を形づくる準備として仲間や知人、そのほかの関係する活動家たちに伝える必要性を感じました。また、ジャーナリストとして、もし最初の原発を許してしまえばひき続き起こる未来の不幸を警告するために、日本から学んだことを書く義務があると思いました。
 この機会を借りて、ノーニュークス・アジアフォーラムの主催者の方々に、このフォーラムに参加する機会を与えて下さったことに感謝いたします。




ウィトゥーン・パムポンサチャロン
(環境回復プロジェクト)



 今回のプログラムが参加者にとって様々な点で非常に有益であったという点で、フォーラムは成功したと思います。ですから以下のコメントを、ぜひ私たちみんなが、特にアジアでの反核キャンペーンに有効に役立てられるように、またノーニュークス・アジアフォーラムをつくりあげるのに役立つようにしてください。

  1. フォーラムにおける核の軍事利用と非軍事利用の問題は、さらに明確に分けて考えるべきである。そうしないと核ミサイルと兵器産業の問題が強調されすぎることで、アジア各国における急速な原発の推進と拡大の問題が見失われがちになるから。
  2. 情報交換、研究、他国訪問や現地訪問などを含む運動全般を行なうに際して、参加と協力のためのメカニズムについてのより突っこんだ話合いが必要である。

 参加者は提案された時間の枠内におけるどんな活動についても、誰が責任を持つかを議論する必要がある。これは次のフォーラムがどこで開かれるか、そしてそれに関連した組織運営上の問題が議論されることが多かったことからも重要な問題である。

  
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