カカドゥの大地の人々

 

  この映画・Webページの中には、北部準州のアボリジニーの人々で、すでに亡くなった方の映像も含まれています。これはアボリジニー文化では強くタブーとされていることですが、この映画の制作にあたり、ミラル氏族の方々から特別に許可をいただきました。
  あえて慣習に反して故人の映像を解禁してまでもこの問題をひろく世界に訴えたいとミラルの人々が思ったことを、どうか重く受けとめて下さい。

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  カカドゥ国立公園、それはミラルの人々のふるさとであり、世界でももっとも古くから人々が文化を培ってきたところでもあります。しかし4万年がたって、ミラルの人々はまさに生き残りをかけた闘いを余儀なくされることになったのです。

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  イボンヌ・マルガルラは、ミラル氏族の伝統的土地所有者です。1988年に、父親であるトビー・ガンガーレが亡くなって以来、兄弟の中で最も年長であったイボンヌがこの土地を守る役目をそのまま引き継ぐことになったのです。

イボンヌ:
  私は、森の中で生まれたの。
  赤ん坊の頃は、ベビーベッドっていうの? ああいうのは見たこともなかった。たき火のそばで、地面の上に眠ったものですよ。
  母が木の皮で揺り籠を作ってくれてね。グンジネムっていうのよ、私たちの言葉で。あの木、あの大きな木の皮を束ねてね、作ってくれたんです。出歩くときは、それに乗せてもらってね。ベビー毛布やシーツなんかじゃなくて。

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インタビュアー:
  アボリジニーのやり方ですね。

イボンヌ:
  そう。アボリジニーの暮らし方は、白人とは違うの。
  私たちは、この土地を知り尽くしてる。この土地で生まれ、この土地と共に生きてる。
  ここは私たちの土地、アボリジニーの土地ですよ、白人のものじゃない。

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