高知から
田元美紀
核電輸出は経済侵略
「高知県でもビラまきをしよう」と決めたが、一人では難しいので、水道労働組合にもビラまきの協力をお願いした。ビラも、水道労組に1000枚ほど印刷していただいた。
3月1日の午後1時過ぎ、高知県中央公園北入口でビラをまくことになった。水道労組の方5人がわざわざハンドマイクまで持ってきてくださった。ビラをまくところは十字路なので、6人が4隅に分かれて通りがかりの人にビラをまいた。
高知での行動を呼びかけたのは私なので、私がハンドマイクをもってアピールをした。「皆さん、日立、東芝、三菱重工が台湾とインドネシアに原発（核電と言うべきだったが、一般の人にわかりやすくするため）を輸出しようとしています」でも流暢には言えなかった。土曜日の午後ということもあって人通りが激しかったが、ビラを差し出して断られたこともしばしばだったが、学校帰りの中学生や高校生、親に連れられている子どももビラを受け取ってくださった。外国人にも差し出してみたのだが、やっぱり断られた（もし、英語かその人の母語だったら受け取ってくださったのだろうか）。ある女性は「これは消費税のかね」と聞いた。
ビラを受け取った年配の男性が私に話しかけた。「（もし核電を輸出したら）台湾やインドネシアが原爆をつくって日本を攻撃する」というとんでもないことを。「台湾やインドネシアが日本の核の被害に遭うのだけど」と言えればよかった。核電輸出は経済侵略なのだから。
共産党系の団体のビラまきが始まるというので、私たちのビラまき行動は2時で打ち切ることになった。水道労組の方5人に感謝したい。これからはカワンサインを集めなければ。