Asia forum wide logo

「日本の原発輸出を考える」
3. 2東京シンポジウム・ダイジェスト


韓国民主主義民族統一全国連合・イ・チャンボク議長

「原発を輸出することは非人間的なことです。敵は強大な資本力と組織力を持っています。私たち民衆は、国境を越えて連帯し闘いましょう」

顔世雄(台北県会議員)

日本の原発産業と日本政府は、台湾だけでなくアジア各国への輸出をねらっています。この動きを許すことは、第二次世界大戦を招いたのと同じような道を再び歩むことだといえないでしょうか。

廖彬良(台北市会議員)

日本の友人の皆さん、第1回ノーニュークス・アジアフォーラム以来この5年間、台湾の反原発運動に協力していただきありがとうございます。第4原発建設を止めるために私たちは闘い続けています。これからも、反核国際連帯を強めましょう。

呉世明(塩寮反核自救会副会長)

私たちの故郷、塩寮にぜひ来てください。私たちはこれまで日本に対して親しみを持ってきました。もし原発を輸出するなら、塩寮の住民だけではなく台湾人すべてが、日本に対して怒りをもつでしょう。全台湾人は子々孫々のため死ぬまで対抗します。日本企業が塩寮に一歩でも足を踏み入れたら、破壊する!

松井やより(アジア女性資料センター)

原発輸出は、私が70年代から関わってきた公害輸出の問題と共通する部分もありますし、許せません。この運動にとっても、女性たちがいかに積極的に参加できるかが鍵だと思います。

保坂展人(衆議院議員)

日本の一市民として、恥ずかしく申し訳ない気持ちです。むしろ台湾の人たちにも励まされながら、日本の国会の中で反原発を広げていきたいと思います。

松野哲二(東芝府中働く者ネットワーク)

東芝の社長は、「原発輸出は、現地の要請があれば前向きに取り組む」と言明しています。何と卑怯な姿勢でしょうか。「現地のため」とは、古今東西の侵略者の言葉です。また、危険な原発を作ってアジアへ売り込もうとしているこの東芝という企業は、労働者に対しても抑圧的な企業です。

質疑応答

会場:
  原発輸出を止めるために効果的なこととは何でしょうか。

施信民:
  台湾国内については、6点あります。国会で、再度闘う。今年5月の憲法改正論議の中で、原発を止めて代替エネルギーへ移行していくための条項を入れる。公民投票(住民投票)法をつくり、民意が法的に反映されるようにする。原発反対の議員を増やす。日立、東芝、三菱の製品をボイコットする。各地住民闘争の力で、核廃棄物の最終処分場を作らせない。

廖彬良:
  台湾への原発輸出は、核不拡散条約違反であるので、日本の国会で議論してほしい。

宮嶋:
  貿易保険の適用を許さない、日本輸出入銀行の融資を認めない、そのような方向で国会で議論が行われるよう運動していく必要もある。

呉世明:
  第二の侵略といえる原発輸出を止めるため、日本の国会議員、市民の方にぜひ視察団を組んで塩寮に来ていただきたいと思います。

柏崎原発反対同盟からの連帯アピール(ABWRが欠陥炉であることを指摘)

 


<戻る>