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抗議声明

台湾反核行動連盟は再度
日本の日立、東芝、三菱重工に対して厳重に抗議する


  台湾第4原発の建設を阻止するため、我々は昨年11月11日、および今年1月13日の2度にわたって代表を日本に派遣し、日立、東芝、三菱重工という3つの企業に対してそれぞれ以下の通り要求した。

  原発の原子炉と発電タービンなどの設備を落札企業(アメリカのGE)とともに受注生産し台湾に輸出するという契約を即刻解除すること。

  それによって台湾が原子力災害という危害(原子力発電所が事故を起こすことや、放射性廃棄物によって生ずる放射線災害など)に遭わないようにし、台湾人民が生存を維持するための安全保障を確保すること。

  それ以後現在まで4ヶ月以上が経過したが、貴3社から合理的な回答は得られていない。それによって明らかになったのは、貴3社が我々台湾大衆の民意を無視し、台湾民衆の生命の安全と生存の権利を顧みるだけの誠意など毫も持ち合わせず、ひたすら自らの企業としての利益を追求するばかりで、国際的慣例にも違反しているということであった。

  本日は特に第4原発建設予定地の住民からの依頼を受けて20名の現地住民を引率して訪れ、貴3社に厳重に要求し抗議する。受注生産の契約を即刻破棄せよ。そして台湾の民意と国際的な人権の尊厳を尊重せよ。しからずんば我々は徹底的に闘争を継続し、貴3社を台湾第4原発の建設から撤退させるまで、貴3社の製品ボイコットをやめない所存である。

1997年3月3日
台湾反核行動連盟
代表:施信民(台湾大学教授・台湾環境保護連盟学術委員会呼掛人)
寥彬良(台北市議会議員)
顔世雄(台北県議会議員)
呉世明(塩寮反核自救会副会長・貢寮区漁会理事)

 

(訳 藤野聡)


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