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GE・日立・東芝・三菱重工製品
ボイコット宣言 (台湾)


 台湾の人民の生命・財産・安全と生態環境の安定を深刻に脅やかす第4原発計画は、人民が多数をもって反核の意志を示した公民投票の結果(貢寮郷96%、台北県88%、台北市54%)、及び立法院が原発廃止決議案を通過させ、強烈な反原発の意志を表現するという状況のもとで、政府はいまもなお民意に背き、ひたすらその計画を進めている。我々はここに厳重に抗議を表明するものである。昨年、第4原発の主要部分の工事の入札作業はすでに完了した。原子炉の権利はアメリカのGEが取得し、それを委託されて日本の日立と東芝が原子炉を受注生産し、発電タービンは日本の三菱重工の提供になる。1998年には第4原発は実際に着工されるであろう。

 我々は立法院と行政当局に対して、第4原発計画の撤回、あるいは第4原発予算凍結の要求を継続するが、それ以外にも、我々は行動を起こし、第4原発の建設請負業者に圧力をかけ、台湾電力との契約をただちに破棄するよう彼らに要求する。

  表面的には、台湾政府が第4原発を建設しようとし、そこで4企業がはじめておもむろに入札して請け負ったので、第4原発を建設するか否かの政策決定は彼らと無関係であるかのようだが、事実としては、第4原発は、これらの原子力産業が、政治的・経済的圧力をかけて、国内人民の拒絶する原発を台湾政府に対して売り込んだ結果なのである。

  したがって、彼らと台湾電力との取引は断じて、環境に責任を負ったり、人民を尊重する正当な取引ではなくて、台湾人民の血と汗と金銭を搾取し、台湾人民の生存の権益を犠牲にする不公不義な取引なのである。

  もし我々が行動を起こさなければ、第4原発の建設が開始されるのみならず、彼らは台湾およびそれ以外のアジア諸国に原発を売り込み続けることになり、非核の故郷を建設しようという我々の希望は達成されようもないのである。

  これら外国企業の商品の購買や販売を拒絶することは、民衆が日常生活において反核の意志と反核の力量を表現し、原子力産業の支配を拒絶する最適の方法である。従って我々は「原子力発電を拒絶し、GE・日立・東芝・三菱重工の製品をボイコットしよう」という運動をはじめる。願わくば全国の人民の力量を結集し、これら4企業が台湾に原発を輸出するのを阻止せんことを。この運動は4企業が第4原発計画を中止するまでやめない。

ここにおいて我々は全国の民衆に呼びかける:

発起団体:台湾反核行動連盟

台湾環境保護連盟、新環境基金会、台湾緑の党、人本教育基金会、民進党中央党部社会発展部、台北市社区婦女協会、緑色行動綱領、台湾グリーンピース、台北市緑台発展協会、緑色消費者基金会、主婦連盟、塩寮反核自救会・・・・・・・・

(訳・藤野 聡)


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