「今」の取り組みと課題
第四回 インドネシアに向けて
第四回ノーニュークス・アジア・フォーラムはインドネシアで開かれます。インドネシアでは、96年中にも関西電力の子会社であるニュージェックという会社の4年にわたる立地可能性調査が終わり最終報告書が出ます。
その後、国際入札によりウエスチングハウス社と三菱重工が組んで落札するだろうといわれています。そうなれば、日本は、アジアへ初めて、原発を輸出することになってしまうのです。
インドネシアは軍事政権下であり、集会を開くことも困難ですが、徐々に状況は変化してきています。そして、台湾と同じように、原発を拒否するという行為は、民主化のシンボルとして、人々に広がっていくのではないか、と考えています。
このような状況でノーニュークス・アジア・フォーラムを成功させるためにも、国際世論を高め、インドネシアに、そして日本の三菱の動向に注目して欲しいと思います。
加害者にも被害者にもならないように
かつてアジアを侵略した日本は、その後、公害を輸出して来ました。そして、今、さらに原発を輸出しようとしているのです。日欧米、いずれの原子力産業も自国に作れなくなった現在、経済力を持ってきたアジアを狙っています。私たちは、再びアジアに悲劇をもたらさないようにしたいのです。
核の加害者にも、被害者にもなりたくないのです。
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