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台湾「民生マンション」放射能汚染家屋被害者訴訟、勝利!


台湾「民生マンション」放射能汚染家屋被害者訴訟、勝利!
「台湾原子力委員会は賠償金
(約1億5000万円)を支払うべきものである」

許思明(台湾放射能安全促進会)

 1992年より民生マンション被曝住民たちは「台湾放射能安全促進会」を結成して、放射能汚染鉄骨を売った元凶である「台湾原子力委員会」を相手に訴訟を起こし、たたかってきました。
 現在、民生マンションのような放射能汚染ビルは168件、被害者総数15000人に達しており、ガン死亡者は日に日に増えています。
 この5年間、私たちは莫大な訴訟費用や労力を費やしてきましたが、10月26日、地方院において以下の勝利判決をかちとりました。

 「国家賠償条款により、民生マンション放射能汚染家屋被害者訴訟案件は、台湾原子力委員会が確実に管理過失、人民の生命に有害をおかしたものであり、財産損失および医療費を除いた慰謝料として、以下の如く、台湾原子力委員会は、本法廷が認定した被害者たち(申訴総数69名のうち57名)に慰問賠償金を支払うべきものである・・・・略・・・・」

 しかし、これは一審判決にすぎません。
 台湾原子力委員会は15年前から民生マンションは放射能汚染家屋だと知っていながら測定結果を偽造し、住民に危険を知らせなかったのです。昨年、白血病と乳ガンで2人が死亡し、今年6人がガンになりました。
 私たち台湾放射能安全促進会は今後、次のような活動をしていきます。
1.先進国家日本から学んで、一日も早く被曝者の無料健康診断と治療を実現する(厚生省に申請中)
2.放射能についての知識を広める。放射能汚染家屋の測定技術を得る
3.台湾原子力委員会を強く監督する 
4.海外の核科学者、反核NGO、メディア等にも働きかけ、台湾の行政に政治改革を求
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