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日本の反核NGOの皆様へ


  地球の友とシドニー・ジャビルカ・ウラン採掘反対同盟は、明日(12月5日)、京都のプリンスホテル前で行われる抗議行動に連帯の意を表明する。私たちも原子力が温暖化の解決にならないと強く信じている。
  オーストラリア政府とオーストラリア・エネルギー資源社(ERA)は、カカドゥ国立公園の真ん中にあたるジャビルカに新しくウラン鉱山を開発しようとしている。同公園は文化・自然の両分野で世界遺産の指定を受けたという、世界で19しかない地域のうちの一つである。また同時にそこはアボリジニの土地でもあり、その土地所有者としての地位を政府から認められている彼らが、採掘をはっきり拒否しているのである。
  最近結成されたストップ・ジャビルカ・日本キャンペーンは、関西電力本社前で、カカドゥの自然に対する冒涜行為に対する抗議活動を展開した。関西電力はERAの有力株主にして最大の顧客である。
  ERAの生産されたウランの40%以上は日本の原発に輸出されている。
また世界最大のウラン埋蔵量を持つロクスビーダウンズ鉱山では生産高を四倍以上に拡大しようという無謀な計画がある。ロクスビーのウランの多くもまた日本の原発に使われている。
  原子力とウラン採掘は同じシステムの一部である。個々のウラン開発計画に特有の諸問題に対してだけでなく、私たち核燃サイクルのいかなる部分にも、そして原子力一般にも反対する。だからこそウラン採掘にも反対するのである。原子力は温室効果から逃れるのに役に立たないばかりでなく、問題を促進するばかりだ。本当の解決に向けて使われるべき資源を浪費して問題を悪化させるだけである。

  Nuclear pollution is no solution 核汚染では解決にならない!

John Hallam  地球の友シドニー 核問題担当
(12月4日の電子メール"Solidarity Message With Kyoto Demo"より)

 


  前々から地球の友シドニー ( http://www.peg.apc.org/~foesydney/ ) のJohn Hallam氏が、オーストラリアにあるジャビルカ鉱山問題の最新情報などを電子メールでアジアフォーラムに知らせてくれていた。12月5日に原産会議のシンポへの抗議行動を行うにあたって、実にタイミング良くその前日に以上の連帯声明を寄せてくれた。当日の抗議行動でも声明は英語と日本語で読み上げた。顔を見たこともないし、声も聞いたこともない相手だが、反核の想いにより結ばれた決して断ち切られることのない絆はそんなギャップをも吹き飛ばす。そういった絆をもとにして、反核のネットワークが今現在世界規模でどんどん広がっていることを実感する。

上野哲史

 


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